フルマラソンに初挑戦するパパの応援団長ベアだよ!
今日は特別にボクのブログをパパに貸してあげちゃうよ〜。
ここからはパパが書くよ。
ベアちゃんの父親、Tパパです。
お陰様で初フルマラソン、完走できました
ジョギング歴5ヶ月弱の46才オヤジの激走記。
写真少なめ・文字(かなり)多めの内容ですが、興味をもっていただけるようでしたらどうぞお付き合いください
じゃじゃ〜ん
マラソン本番の前日、ママにお願いしてGPSランニングウォッチ買ってもらっちゃった
これで1キロ毎のラップも正確に管理できるからオーバーペース対策も完璧
実は、トレーニングしながらずっと悩んできたことが。
横浜マラソンならではの特色を楽しみながらのんびり走るか、それともタイム重視でいくか。
決めた
楽しさを味わうのは将来的にもできるけど、初フルマラソンという経験は今回限り。
ならば、初フルデビューは華々しい好タイム狙いが相応しいんじゃない?
目標、
サブ4.5(4時間30分切り)
あわよくば
サブ4←実力不足という事は頭にない
※ジョギング初心者は6時間以内の完走を目指すのが一般的
1年前から待ちに待った当日の朝がきた!
続々と会場に集まるランナー
ワクワク感が止まらない
いざ勝負!
ベア応援団長のお見送り
長い人生に比べれば
ホンのわずかなフルマラソン
生き方 走り方 人それぞれ
自分のペースで走り切れ!
申込時は目標タイムを5時間半に申請したからスタート待機場所は激しく後方。
スタート地点は全く見えない。
気温6℃の中、薄着で1時間待ち。
寒さとの戦い、そして尿意との戦いでもある。
8時30分、ついにスタート
が、スタートラインで応援している大会アンバサダーの
剛力彩芽さん見物渋滞。
スタートの号砲からスタートラインを越えられたのは約24分後
(自分も写真を撮って渋滞を起こしている原因になっていることは気にしない)
スタートから10キロまでは流れに逆らわず走り、予想通り遅めのタイム。
スタートから続いた団子状態がバラけてきた11キロ以降、異変が起きる。
ペースが早い、早すぎる
キロ6分24秒、早くてもキロ6分でいいのにキロ5分20秒台連発。
最速5分12秒
絶対に最後までもたない
いや、最後どころか半分ももたない
でも待てよ、無理してるつもりは全くないんだよね。
もしかして今日は超絶調子がいい?
走りの神、降臨?←勘違いにもほどがある
下手にペースを落としてリズムが狂うよりこのままいった方がいいんじゃない?
そんなわけで、ペースを落とさずそのままいくことに。
(GPSウォッチでオーバーペース対策の意味なし)
ややペースは落ちたものの、サブ4も狙えるペースで中間地点をクリア。
そして、いよいよ横浜マラソン名物の
高速道路へ突入
入口は急坂なのでここで歩き出すランナー続出。
ペースダウンするランナーを横目にスルスルっとスルー。
三浦の心臓破りの坂に比べれば楽勝♪
いける、まだまだいける
でも、ここが地獄の入口になろうとは・・・
(このあと地獄を経験するため写真が全く無くなります)
それは突然やってきた。
マラソンには
30キロの壁とか
35キロの壁があるって聞いたことありませんか?
足が止まってしまう現象。
その壁がなんと23キロ地点で襲ってきたのだ
やっぱりオーバーペースだったか・・・←もっと早く気が付け
さらに追い打ちをかけるように高速道路の牙が容赦なく襲いかかる
【その1】路面がコンクリートなので着地のショックが大きい
【その2】一般者は入れないから声援がない
【その3】路面が横方向に傾斜してるから走りづらい
【その4】アップダウンが激しい
【その5】さらに運が悪い事にこの日は向かい風
「普段は通れない場所なので景色も楽しみましょう」
みたいな案内があるけど、苦しくて辛くて目にうつるのは自分の靴ばかり・・・。
無理やり腕を振って前に進もうとするけど肝心の足が出ない。
こんな状況だからこそ自分に課題を課してみた。
どんなに苦しくても辛くても絶対に歩かない
無茶な目標でも作らないと今すぐ心が折れそうなんだもん・・・。
でも、気合と裏腹、体がついてこない・・・
そこで歩かないで休む方法を考えた
給水で立ち止まる or ストレッチをする←セコい!
結果、給水しすぎて胃袋が水タンクになり、体がさらに重くなる事態に
これ以上飲むと腹痛を起こしかねない。
トイレに寄るハメになったらそのロスタイムも怖い。
そんな中、ボランティアの方がステキなメッセージボードを持って応援してくれていた。
「足が痛いのは気のせいです」
笑えた♪
足が軽くなった気がした♪
よし、頑張ろう
(200メートルほどで"気のせい"効果消滅)
女性に抜かれ、60代と思われる男性に抜かれ・・・。
それが一人や二人ではない。
マラソンは地道な練習の積み重ねが結果にでる。
年齢、性別は関係ないことを痛感する。
練習はしてきた。
1か月に170〜200キロは走ってる。
でも、ジョギングを始めて5か月弱という積み重ねた努力の少なさ=実力不足は否めない。
走ろう、とにかく高速道路から脱出しよう。
最後は半ベソ状態で約10キロの高速道路を走り切りようやく一般道へ。
これで救われる
と思ったのは甘かった。
高速を降りた直後の
D突堤も難所の一つだったのだ。
そもそも一般者立ち入り禁止区域だから高速道路同様に応援してくれる人がいない。
聞こえるのはランナーの足音と苦しい息遣いのみ。
足が出ない、苦しい、辛い、歩きたい、休みたい。
でも、運が良いことに悪あがきする意地は残っていた。
歩くもんか
で、ストレッチ ←断じて休憩ではない
走る⇒ストレッチ、走る⇒ストレッチ。
だんだんストレッチの頻度が増えてくる。
当然、タイムがどんどん遅くなる。
なぜこんなに辛いのに走っているのか?
その先に何があるんだ?
オレはドMか?
ネガティブモード全開。
35キロ地点はまさに地獄絵図。
ストレッチするランナーで沿道が埋め尽くされる。
座り込んだまま動けなくなるランナーもいる。
36キロ地点。
ゼッケンに名前が書いてるランナー発見。
(名前が書いてあるのは招待ランナー)
「黒岩 祐治」
どっかで聞いたことあるな〜。
・・・あ〜、神奈川県知事だ!
追い越し際に顔を見るとかなり辛そう。
61才で初フルマラソンだもん、苦しいよね。
(後から知ったんだけど両足を痛めていたんだって)
尊敬の気持ちが湧いてきて思わず声をかけた。
「がんばってください!」←どんだけ上から目線
辛い辛い、苦しくて辛いD突堤をようやく抜けて一般道へ。
ラスト2キロ強
山下公園の沿道には応援の人、人、人
みんな熱い声援をおくってくれる。
なぜか泣きそうになった。
「沿道の声援で力が湧く」
今までイマイチ実感が無かったこの言葉。
この時に初めて心の底から実感した。
気合復活
さっきまで泣きそうな顔で下を向いて走ってたのが嘘のよう。
こんな力、どこにあったのか?
ペースがグングン上がる
背中に羽が生えたみたい
(後でタイムを確認すると たいしてタイムは上がってない)
沿道から応援のハイタッチのために手を差し出してくれる人、全員とハイタッチ!
元気パワーいただきます
ラスト1キロ
ハイタッチしてくれる人に「ありがとう!」と言葉を返す。
もう気分は今日の主役
(こういう時、単細胞はお得)
そしてついに見えた
栄光のフィニッシュライン
最後の力を振り絞ってガッツポーズでゴール
自分に勝った
←セコい技を駆使した事は忘れてる
速報タイムはグロスで04:43:28、ネットで04:19:40
※ネットが実質タイム
総合順位 スタート19942位⇒フィニッシュ10568位(ぶっちぎり!)
いいんじゃな〜い!?
完走メダルを貰ってベア応援団長と合流
お疲れ様の言葉に続いて「15才老けたね」って
イカリ型の完走メダル
多くの人が言います。
「去年のメダルの方がデザインも色も良かった」
正直、自分もそう思うけど、でもいいの。
人生の宝物が一つ増えたことに変わりはないもん
応援してくれたクマ友のみなさん、
電車を乗り継いで移動して数か所で応援してくれた応援団長・Tママ・T娘・もっちゃんばぁば、
沿道で応援してくれた見知らぬみなさん、
大会を支えてくれたボランティアと関係者のみなさん、
最高の一日をありがとうございました
横浜を駆け抜ける風になれた気がした一日でした。
辛くて苦しくてネガティブになることもあるけど、
やっぱり
走るってサイコーに楽しい
p.s.
足は膝がちょっと痛むくらいで階段の上がり下りも普段通りにできます。
筋肉痛も心配なさそうです♪
お・し・ま・い
ベアちゃん、ブログ貸してくれありがとね♪